2014/03/19 (Wed) 22:18
'15/03/21 一部古くなっていた部分を修正しました。
前回VAIO Type PのハードディスクにChromium OSを入れようとして挫折しましたが、なんかもやもやするので結局自分でビルドしてみることにしました。
今回はとりあえずビルドできるようにするところまで行います。
Chromium OSのビルド方法はChromium OSの公式サイトの"Chromium OS Developer Guide"に書いてあったので、そのとおりにやってみます。
ガイドにはソースを本家リポジトリにコミットするために必要な準備作業がいくつか出てきますが、そんなつもりはないのでその辺の操作は飛ばしてとりあえずビルドできる環境を作ります。
ビルドに使うOSは64bit版Ubuntu 12.04 14.04 LTSが良いとされています('15.04.25 追記:公式ページで推奨のビルド環境用OSが14.04に変わっていました。)。でも、残念ながら今使っているLinuxはCentOSでUbuntuではありません。それ専用のマシンは用意できないので、今回はCentOSに入れてあるVirtualBox上に環境を作ります。
Ubuntuのインストールについてはここでは特に触れません。注意すべきなのは、64bit版にすること、メモリは4GB以上、ディスク容量は最低でも40GBは必要です(最初30GBでやっていてあふれました)。40GBでもいろいろ作業しているうちに足りなくなるかもしれませんのでもう少し多めにしたほうがいいかもしれません。
また、最終的にイメージをUSBメモリに書きだしますので、USBメモリにアクセスできるようにしておく必要があります。
あと、ビルドに使うユーザ名は、ビルドしたChromium OSのビルド情報などに表示されますので、あまり変な名前は付けないほうがいいかもしれませんねw
今回は、ビルド環境をユーザのホームディレクトリの下に作っていきます。
ビルド環境用のUbuntuを起動し、ターミナルから以下のコマンドを実行します。
続けてdepot_toolsのインストールを行います。どうやらChromium OSのソースリポジトリにアクセスするために使われるツールのようです。 以下のコマンドを実行します。
これでホームディレクトリの下にdepot_toolsというディレクトリが作成され、そこにdepot_toolの実行環境が作られますので、~/.bashrcを編集してdepot_toolsへのパスを追加します。
Chromium OSのビルドツールが正しく動作するためにsudoersのオプションtty_ticketsを無効にします。以下のコマンドを実行します。
以下のコマンドを実行します。メールアドレスと名前はそれぞれ適切なものに置き換えます。
以下のコマンドを実行してx86_64と表示されればOK。
以下のコマンドを実行してオーナーだけ読み書き、それ以外は読み取りになるようにします。
これで準備は終わりです。ソースのダウンロードを始めます。
ソースコードを置くディレクトリを作成します。今回はユーザのホームディレクトリの下にchromiumosというディレクトリを作ります。
ガイドによると、ソース置き場はパフォーマンス上の問題からNFS上に置くな、ということです。当初VMにあまりディスク容量をさきたくなかったのでソースはホストOS側においてcifsかNFSでマウントしようかと思っていたのですが、この記述を見てやめました。
いよいよソースを取り出します。以下のコマンドを実行します。
['14/4/13追記]
以下の方法で取り出されるのは現時点での最新の開発版ソースになります。Chromebookで使われている安定版のソースを取り出したいときは以下のrepo initに-bオプションでチェックアウトするブランチの名前を指定します。詳しくはこちらの記事を参照してください。
repoコマンドは上でインストールしたdepot_toolsに含まれているツールでChromium OSのソースリポジトリへのアクセスを行うコマンドです。repo syncを実行するとソースのチェックアウトが始まるのでひたすら待ちます。待ち時間はかなりあります。こちらの環境では4~50分かかりました。
Chromium OSのビルドはchrootを使って外部から隔離された環境で行われます。chroot後は~/chromiumos/chrootが新しいルートとなり、この下にChromium OSビルド専用の/usr/binなどが準備されます。これにより、マシンの環境に左右されずに同等のビルド結果が得られるようにしているようです。sdkの初回起動時は、このビルド環境用のバイナリのダウンロードが行われます。ダウンロードが終わるとシェルのプロンプトが(cr)で始まるものに変わり、カレントディレクトリも~/trunk/src/scriptsに変わります。メッセージにTo enter the chroot,~とか出ていますが、この状態ですでにchrootした環境に移っています。以降はこの環境で作業をしていきます。
続いて、ビルドのターゲットとするアーキテクチャを指定します。いずれはVAIO Type Pで動かしたいので、今回はx86をターゲットにします。以下のように指定します。
Chromium OSのSDKでは、ターゲットアーキテクチャごとにビルドの設定をまとめたものを「オーバレイ」と呼んでいて、各種ビルドツールの--boardオプションでこのオーバレイの名前を指定します。あらかじめこの名前を環境変数BOARDに設定しているわけです。
このオーバレイの実体は~/trunk/src/overlaysの下に"overlay-オーバレイ名"という名前でおいてあります。
続けて、これからビルドするChromium OSでシェルを使う際のアカウントとなるchronosのパスワードを指定します。
ビルドもかなり時間がかかります。上にもあるようにこちらの環境では42分かかっています。
ビルドが終わったらディスクイメージを作成します。これまた時間がかかります。
--noenable_rootfs_verification オプションはChromium OSのセキュリティ関連のオプションでverified bootという機構を無効にします。verified bootはブート時にルートパーティションの内容をチェックして不正な修正がくわえられていたらブートを中断してリカバリモードに落ちる、というような仕組みのようで(Chromium OSではなく)Google Chrome OSの売りの一つです。
"Chromium OS FAQ"の"What's the difference between Chromium OS and Google Chrome OS?"を読むと、verified bootは専用のファームウェアの使用が前提で、Chromebookでは有効でもChromium OSでは機能しない、といった記述があるようです。Chromium OSでこのオプションを外すとどうなるのか、多少でもセキュアになるんでしょうか。まだよくわかりません。
作成したディスクイメージは以下のコマンドでマウントして中身を見ることができます。
マウント先はルートパーティションが/tmp/m、STATEパーティションが/tmp/sになります。
不要になったら以下のコマンドでアンマウントします。
出来上がったイメージはUSBメモリに書き込んだり、仮想マシン用のディスクイメージにしたりすることができます。とりあえず今回はUSBメモリに直接イメージを書き込んでみます。以下のコマンドを実行すると、USBメモリを探して直接そこに書きだしに行きます。
これで作成したUSBメモリを使ってVAIO Type PでChromium OSをブートしてみました。
今回はESCを押した後のbootコマンドで
chromeos-usb.A root=/dev/sda3 init=/sbin/init
とすることでブートできました。 Haxxeh版に比べるとかなりレスポンスが良くなっています。でも軽いとまでは言えない感じです。相変わらずHDDは認識しません。
とりあえず自分でビルドしてみた感触ですが、デフォルトでビルドするだけならば、思っていたよりは難しくないですね。ガイドの通りにやればとりあえずできました。ただ、ものがでかいだけに時間はかなりかかります。
いろいろいじって、VAIO Type Pでいい感じに動くようにもっていきたいのですが、果たしてうまくいくんだろうか。。。
とりあえず今回はここまで。
[関連記事]
[悲報] Chrome R44でffmpegsumoが消えた
Dev serverによるChromium OSのアップデート
Chromium OSにパッケージを追加する
最近のChromium OS R35がVAIO Type Pで動かない件への対策
安定版ソースを使ってChromium OSをビルドする
勝手ビルド版Chromium OSとGoogleドライブの連携
Chromium OSをKVMで動かす
勝手ビルド版Chromium OSをVirtualBoxで動くようにする
Chromium OSのカーネルをVAIO Type P向けに再構築する
Hexxeh版Chromium OSをVAIO Type Pにインストールしようとして挫折した話
VAIO Type PでChromium OSをUSBメモリからブートするときのメモ
前回VAIO Type PのハードディスクにChromium OSを入れようとして挫折しましたが、なんかもやもやするので結局自分でビルドしてみることにしました。
今回はとりあえずビルドできるようにするところまで行います。
Chromium OSのビルド方法はChromium OSの公式サイトの"Chromium OS Developer Guide"に書いてあったので、そのとおりにやってみます。
ガイドにはソースを本家リポジトリにコミットするために必要な準備作業がいくつか出てきますが、そんなつもりはないのでその辺の操作は飛ばしてとりあえずビルドできる環境を作ります。
ビルド用仮想マシンの作成
ビルドに使うOSは64bit版Ubuntu 12.04 14.04 LTSが良いとされています('15.04.25 追記:公式ページで推奨のビルド環境用OSが14.04に変わっていました。)。でも、残念ながら今使っているLinuxはCentOSでUbuntuではありません。それ専用のマシンは用意できないので、今回はCentOSに入れてあるVirtualBox上に環境を作ります。
Ubuntuのインストールについてはここでは特に触れません。注意すべきなのは、64bit版にすること、メモリは4GB以上、ディスク容量は最低でも40GBは必要です(最初30GBでやっていてあふれました)。40GBでもいろいろ作業しているうちに足りなくなるかもしれませんのでもう少し多めにしたほうがいいかもしれません。
また、最終的にイメージをUSBメモリに書きだしますので、USBメモリにアクセスできるようにしておく必要があります。
あと、ビルドに使うユーザ名は、ビルドしたChromium OSのビルド情報などに表示されますので、あまり変な名前は付けないほうがいいかもしれませんねw
今回は、ビルド環境をユーザのホームディレクトリの下に作っていきます。
Subversion, Git, Curlのインストール
ビルド環境用のUbuntuを起動し、ターミナルから以下のコマンドを実行します。
user@Ubuntu:~$ sudo apt-get install git-core gitk git-gui subversion curl
depot_toolsのインストール
続けてdepot_toolsのインストールを行います。どうやらChromium OSのソースリポジトリにアクセスするために使われるツールのようです。 以下のコマンドを実行します。
user@Ubuntu:~$ git clone https://chromium.googlesource.com/chromium/tools/depot_tools.git
これでホームディレクトリの下にdepot_toolsというディレクトリが作成され、そこにdepot_toolの実行環境が作られますので、~/.bashrcを編集してdepot_toolsへのパスを追加します。
user@Ubuntu:~$ vi .bachrc (略) export PATH="$PATH":~/depot_tools ←この行を追加
sudoersのtty_ticketsオプションを無効にする
Chromium OSのビルドツールが正しく動作するためにsudoersのオプションtty_ticketsを無効にします。以下のコマンドを実行します。
user@Ubuntu:~$ cd /tmp user@Ubuntu:/tmp$ cat > ./sudo_editor <<EOF #!/bin/sh echo Defaults \!tty_tickets > \$1 # Entering your password in one shell affects all shells echo Defaults timestamp_timeout=180 >> \$1 # Time between re-requesting your password, in minutes (Ctrl-D) user@Ubuntu:/tmp$ chmod +x ./sudo_editor user@Ubuntu:/tmp$ sudo EDITOR=./sudo_editor visudo -f /etc/sudoers.d/relax_requirements
gitの設定
以下のコマンドを実行します。メールアドレスと名前はそれぞれ適切なものに置き換えます。
user@Ubuntu:/tmp$ cd user@Ubuntu:~$ git config --global user.email "you@example.com" user@Ubuntu:~$ git config --global user.name "Your Name"
64ビットOSを使っているか確認する。
以下のコマンドを実行してx86_64と表示されればOK。
user@Ubuntu:~$ uname -m x86_64
ファイル作成時のパーミッションの設定
以下のコマンドを実行してオーナーだけ読み書き、それ以外は読み取りになるようにします。
user@Ubuntu:~$ umask 022 user@Ubuntu:~$ touch foo user@Ubuntu:~$ ls -l foo -rw-r--r-- 1 user user 0 3月 19 21:47 foo ← -rw-r--r--で始まっていればOK
これで準備は終わりです。ソースのダウンロードを始めます。
ソースコード用ディレクトリの作成
ソースコードを置くディレクトリを作成します。今回はユーザのホームディレクトリの下にchromiumosというディレクトリを作ります。
user@Ubuntu:~$ mkdir -p chromiumos
ガイドによると、ソース置き場はパフォーマンス上の問題からNFS上に置くな、ということです。当初VMにあまりディスク容量をさきたくなかったのでソースはホストOS側においてcifsかNFSでマウントしようかと思っていたのですが、この記述を見てやめました。
ソースの取得
いよいよソースを取り出します。以下のコマンドを実行します。
['14/4/13追記]
以下の方法で取り出されるのは現時点での最新の開発版ソースになります。Chromebookで使われている安定版のソースを取り出したいときは以下のrepo initに-bオプションでチェックアウトするブランチの名前を指定します。詳しくはこちらの記事を参照してください。
user@Ubuntu:~$ cd chromiumos user@Ubuntu:~/chromiumos$ repo init -u https://chromium.googlesource.com/chromiumos/manifest.git --repo-url https://chromium.googlesource.com/external/repo.git Get https://chromium.googlesource.com/external/repo.git (略) repo has been initialized in /home/user/chromiumos user@Ubuntu:~/chromiumos$ repo sync ・・・ひたすら待つ Syncing work tree: 100% (159/159), done. Your sources have been sync'd successfully. user@Ubuntu:~/chromiumos$
repoコマンドは上でインストールしたdepot_toolsに含まれているツールでChromium OSのソースリポジトリへのアクセスを行うコマンドです。repo syncを実行するとソースのチェックアウトが始まるのでひたすら待ちます。待ち時間はかなりあります。こちらの環境では4~50分かかりました。
Chromium OSのSDKを起動する
いよいよChromium OSをビルドします。以下のコマンドでsdkを起動します。user@Ubuntu:~/chromiumos$ cros_sdk Attempting download: https://commondatastorage.googleapis.com/chromiumos-sdk/cros-sdk-2015.01.11.080752.tar.xz % Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current Dload Upload Total Spent Left Speed 100 415M 100 415M 0 0 15.4M 0 0:00:26 0:00:26 --:--:-- 15.6M (略) cros_sdk:make_chroot: All set up. To enter the chroot, run: $ cros_sdk --enter CAUTION: Do *NOT* rm -rf the chroot directory; if there are stale bind mounts you may end up deleting your source tree too. To unmount and delete the chroot cleanly, use: $ cros_sdk --delete (cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $
Chromium OSのビルドはchrootを使って外部から隔離された環境で行われます。chroot後は~/chromiumos/chrootが新しいルートとなり、この下にChromium OSビルド専用の/usr/binなどが準備されます。これにより、マシンの環境に左右されずに同等のビルド結果が得られるようにしているようです。sdkの初回起動時は、このビルド環境用のバイナリのダウンロードが行われます。ダウンロードが終わるとシェルのプロンプトが(cr)で始まるものに変わり、カレントディレクトリも~/trunk/src/scriptsに変わります。メッセージにTo enter the chroot,~とか出ていますが、この状態ですでにchrootした環境に移っています。以降はこの環境で作業をしていきます。
ターゲットアーキテクチャの指定
続いて、ビルドのターゲットとするアーキテクチャを指定します。いずれはVAIO Type Pで動かしたいので、今回はx86をターゲットにします。以下のように指定します。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ export BOARD=x86-generic (cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./setup_board --board=${BOARD} (略) Done! The SYSROOT is: /build/x86-generic (cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $
Chromium OSのSDKでは、ターゲットアーキテクチャごとにビルドの設定をまとめたものを「オーバレイ」と呼んでいて、各種ビルドツールの--boardオプションでこのオーバレイの名前を指定します。あらかじめこの名前を環境変数BOARDに設定しているわけです。
このオーバレイの実体は~/trunk/src/overlaysの下に"overlay-オーバレイ名"という名前でおいてあります。
chronosパスワードの設定
続けて、これからビルドするChromium OSでシェルを使う際のアカウントとなるchronosのパスワードを指定します。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./set_shared_user_password.sh Enter password for shared user account: ←任意のパスワードを入力 Password set in /etc/shared_user_passwd.txt (cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $
ビルド実行
いよいよビルドします。以下のコマンドを実行します。(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./build_packages --board=${BOARD} ChromeOS version information: CHROME_BRANCH=35 CHROME_VERSION= CHROMEOS_VERSION_STRING=5660.0.2014_03_19_2334 CHROME_BASE= INFO : Elapsed time (run_chroot_version_hooks): 0m0s INFO : Updating chroot INFO : Clearing shadow utils lockfiles under / ・・・ ひたすら待つ Merge complete Done Builds complete INFO : Elapsed time (build_packages): 42m14s Done (cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $
ビルドもかなり時間がかかります。上にもあるようにこちらの環境では42分かかっています。
ディスクイメージの作成
ビルドが終わったらディスクイメージを作成します。これまた時間がかかります。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./build_image --board=${BOARD} --noenable_rootfs_verification dev ChromeOS version information: CHROME_BRANCH=35 CHROME_VERSION= CHROMEOS_VERSION_STRING=5660.0.2014_03_20_0029 CHROME_BASE= INFO : The following images will be built chromiumos_image.bin. INFO : Clearing shadow utils lockfiles under /build/x86-generic ・・・ひたすら待つ
--noenable_rootfs_verification オプションはChromium OSのセキュリティ関連のオプションでverified bootという機構を無効にします。verified bootはブート時にルートパーティションの内容をチェックして不正な修正がくわえられていたらブートを中断してリカバリモードに落ちる、というような仕組みのようで(Chromium OSではなく)Google Chrome OSの売りの一つです。
"Chromium OS FAQ"の"What's the difference between Chromium OS and Google Chrome OS?"を読むと、verified bootは専用のファームウェアの使用が前提で、Chromebookでは有効でもChromium OSでは機能しない、といった記述があるようです。Chromium OSでこのオプションを外すとどうなるのか、多少でもセキュアになるんでしょうか。まだよくわかりません。
作成したディスクイメージは以下のコマンドでマウントして中身を見ることができます。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./mount_gpt_image.sh --board=${BOARD} -f $(./get_latest_image.sh --board=${BOARD})
マウント先はルートパーティションが/tmp/m、STATEパーティションが/tmp/sになります。
不要になったら以下のコマンドでアンマウントします。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ ./mount_gpt_image.sh --board=${BOARD} -u
出来上がったイメージはUSBメモリに書き込んだり、仮想マシン用のディスクイメージにしたりすることができます。とりあえず今回はUSBメモリに直接イメージを書き込んでみます。以下のコマンドを実行すると、USBメモリを探して直接そこに書きだしに行きます。
(cr) ((7f6126a...)) user@Ubuntu ~/trunk/src/scripts $ cros flash usb:// ${BOARD}/latest 19:26:55: INFO: Preparing to image the removable device Removable device(s) found. Please select/confirm to continue: [0]: USB DISK 2.0 3.6G (/dev/sdb) Please choose an option [0-0]: 0 19:26:58: INFO: [21/Mar/2015:19:26:58] XBUDDY Using shadow config file stored at /mnt/host/source/src/platform/dev/shadow_xbuddy_config.ini 19:26:58: INFO: [21/Mar/2015:19:26:58] XBUDDY Linking to /mnt/host/source/devserver/static/x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1 from /mnt/host/source/src/build/images/x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1 19:26:58: INFO: [21/Mar/2015:19:26:58] XBUDDY Get artifact 'ANY' with board x86-generic and version latest'. Locally? True 19:26:58: INFO: [21/Mar/2015:19:26:58] XBUDDY Updating timestamp for x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1 19:26:58: INFO: [21/Mar/2015:19:26:58] XBUDDY Returning path to payload: x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1/chromiumos_image.bin 19:26:58: INFO: Using image x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1/chromiumos_image.bin 19:26:58: INFO: RunCommand: sudo 'CROS_CACHEDIR=/mnt/host/source/.cache' -- /bin/bash -c 'pv -pretb /mnt/host/source/src/build/images/x86-generic/R41-6680.77.2015_03_21_1849-a1/chromiumos_image.bin | dd of=/dev/sdb bs=4M iflag=fullblock oflag=sync' 2.41GiB 0:16:50 [2.44MiB/s] [=========================================================================================>] 100% 617+1 レコード入力 617+1 レコード出力 2589949952 バイト (2.6 GB) コピーされました、 1011.67 秒、 2.6 MB/秒 19:43:50: INFO: RunCommand: sudo 'CROS_CACHEDIR=/mnt/host/source/.cache' -- sync 19:43:52: INFO: Cros Flash completed successfully.
これで作成したUSBメモリを使ってVAIO Type PでChromium OSをブートしてみました。
今回はESCを押した後のbootコマンドで
chromeos-usb.A root=/dev/sda3 init=/sbin/init
とすることでブートできました。 Haxxeh版に比べるとかなりレスポンスが良くなっています。でも軽いとまでは言えない感じです。相変わらずHDDは認識しません。
とりあえず自分でビルドしてみた感触ですが、デフォルトでビルドするだけならば、思っていたよりは難しくないですね。ガイドの通りにやればとりあえずできました。ただ、ものがでかいだけに時間はかなりかかります。
いろいろいじって、VAIO Type Pでいい感じに動くようにもっていきたいのですが、果たしてうまくいくんだろうか。。。
とりあえず今回はここまで。
[関連記事]
[悲報] Chrome R44でffmpegsumoが消えた
Dev serverによるChromium OSのアップデート
Chromium OSにパッケージを追加する
最近のChromium OS R35がVAIO Type Pで動かない件への対策
安定版ソースを使ってChromium OSをビルドする
勝手ビルド版Chromium OSとGoogleドライブの連携
Chromium OSをKVMで動かす
勝手ビルド版Chromium OSをVirtualBoxで動くようにする
Chromium OSのカーネルをVAIO Type P向けに再構築する
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VAIO Type PでChromium OSをUSBメモリからブートするときのメモ
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Comment
すごい!
すごい!私と同じことを考えてた方がいました!
自分もvaio pにインストールしようと悪戦苦闘しまくったので、参考になりました。
自分のアプローチはもっと原始的で、usbイメージとmicroSDカードを併用して、
①USBでまずブートする
②USB抜いて、microSDに書き込んだイメージをSD変換アダプターに入れて、SDカードからブートする
でした。
なるほどEscキーがポイントだったんですね。
でも、HDDにインストールできないのは一緒です。PATA関連は自分ではどうにも、、、。
出来たら方法教わりたいです。
自分もvaio pにインストールしようと悪戦苦闘しまくったので、参考になりました。
自分のアプローチはもっと原始的で、usbイメージとmicroSDカードを併用して、
①USBでまずブートする
②USB抜いて、microSDに書き込んだイメージをSD変換アダプターに入れて、SDカードからブートする
でした。
なるほどEscキーがポイントだったんですね。
でも、HDDにインストールできないのは一緒です。PATA関連は自分ではどうにも、、、。
出来たら方法教わりたいです。
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
お役にたてたようでよかったです。
Chromium OSとVAIO Type Pの記事は2、3年前のものが多くて最近はだれもやっていないのかなと思っていたので、同じようなことをされていた方がいてちょっとほっとしています。
とりあえずHDDを認識させることはできました。近いうちに手順をまとめてブログにアップする予定です。
お役にたてたようでよかったです。
Chromium OSとVAIO Type Pの記事は2、3年前のものが多くて最近はだれもやっていないのかなと思っていたので、同じようなことをされていた方がいてちょっとほっとしています。
とりあえずHDDを認識させることはできました。近いうちに手順をまとめてブログにアップする予定です。
早速のレスありがとうございます!
早速のレスありがとうございます!
そうなんですよね~。記事古かったりするんですよ。
この案件以外と需要あるはずなんです。
vaiopは何いれても遅いんですが、多分HDD(SSD)インストールのchromeosは超快適なはずなんです。
で、自分の経験でlinuxのイメージコピー(表現が正しいか解りませんが)でHDDインストール後ですが、bootしませんでした。
もしかしたら、パーテーション操作ソフトでbootのターゲットデスクをアクティブ化するのではダメですかね?自分は試す前に削除ちゃったんで試してません。詳しい方からすると意味不明な文章かもしれません。ごめんなさい。
そうなんですよね~。記事古かったりするんですよ。
この案件以外と需要あるはずなんです。
vaiopは何いれても遅いんですが、多分HDD(SSD)インストールのchromeosは超快適なはずなんです。
で、自分の経験でlinuxのイメージコピー(表現が正しいか解りませんが)でHDDインストール後ですが、bootしませんでした。
もしかしたら、パーテーション操作ソフトでbootのターゲットデスクをアクティブ化するのではダメですかね?自分は試す前に削除ちゃったんで試してません。詳しい方からすると意味不明な文章かもしれません。ごめんなさい。
とりあえずboot成功しました
リプライありがとうございます。
とりあえずbootは成功しました。
PATAのドライバをモジュールにするのではなくカーネルにリンクする必要がありました。詳しくはブログのほうで書く予定です。
ただ、まだキーレスポンスは微妙にもっさり感がありますね。。。
とりあえずbootは成功しました。
PATAのドライバをモジュールにするのではなくカーネルにリンクする必要がありました。詳しくはブログのほうで書く予定です。
ただ、まだキーレスポンスは微妙にもっさり感がありますね。。。
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