2014/02/23 (Sun) 23:08
前回はsimhのサイトで配布されているSoftware kitのUNIX V7を外部からtelnetで接続できるようにしましたが、今回は、こちらの記事でテープイメージからインストールしたUNIX V7を外部からtelnetできるようにしてみます。
前回は通信用デバイスとしてDZ11 Terminal Multiplexerを使いましたが、今回はDC11 Additional Terminal Interfacesを使います。
DZ11は使えるようにするためにmkconfへのパッチが必要でしたが、DC11はパッチの必要がありません。また、テープイメージからインストールしたUNIX V7には最初からカーネルソースが含まれているので、Linux側ではほとんど作業がありません。前回よりも手間がかからずに済みます。
ということで、今回はおもむろにUNIX V7を起動して作業を始めていきます。
カーネルソースは/usr/sys配下にあります。設定作業は/usr/sys/confで行います。ここでmkconfに読み込ませる設定ファイルを作ります。
makeconfの出力でdcが3つ作られていることがわかります。 続けて、接続用の/dev/tty??を作っていきます。まず、c.cの内容を確認してdcのメジャー番号を調べます。
dcのメジャー番号はこの例では3です。ではこれでデバイスファイルを作っていきます。dcを3つ作ったので作るファイルの数も3つにします。
続けて/etc/ttysを編集してtty00~02を使用可能にします。
前回は12tty??としたのですが、DC11の場合は接続時に"line hangup"というエラーが出て接続できませんでした。13とするのが一番レスポンスが良いようです。
これで準備ができたので、カーネルをルートにコピーしていったん終わらせます。以前のカーネルはコピーして残しておきます。
simhの起動ファイルを書き換えてdcが使えるようにします。dcは入力はdci、出力はdcoと別々のパラメータを使って設定していきます。
dcはデフォルトでは無効になっているため、set dci enとしてデバイスを有効にしないと機能しません。set dco 7bを指定しないと時々文字化けするみたいです。この設定ファイルを使ってUNIX V7を起動します。
無事起動したので外部から接続してみます。
うまく接続できました。
今回はここまで。
[関連記事]
前回は通信用デバイスとしてDZ11 Terminal Multiplexerを使いましたが、今回はDC11 Additional Terminal Interfacesを使います。
DZ11は使えるようにするためにmkconfへのパッチが必要でしたが、DC11はパッチの必要がありません。また、テープイメージからインストールしたUNIX V7には最初からカーネルソースが含まれているので、Linux側ではほとんど作業がありません。前回よりも手間がかからずに済みます。
ということで、今回はおもむろにUNIX V7を起動して作業を始めていきます。
linux$ pdp11 UV7.ini PDP-11 simulator V3.9-0 Disabling XQ boot Boot : hp(0,0)unix mem = 177344 # (Ctrl-D) RESTRICTED RIGHTS: USE, DUPLICATION, OR DISCLOSURE IS SUBJECT TO RESTRICTIONS STATED IN YOUR CONTRACT WITH WESTERN ELECTRIC COMPANY, INC. WED DEC 31 21:55:37 EST 1969 login: root Password: You have mail. #
カーネルソースは/usr/sys配下にあります。設定作業は/usr/sys/confで行います。ここでmkconfに読み込ませる設定ファイルを作ります。
# cd /usr/sys/conf # cat > unixconf 3dc (Ctrl-D) # cat hptmconf >> unixconf # cat unixconf 3dc hp root hp 0 swap hp 1 swplo 0 nswap 8778 tm前回はdzとという行を追加しましたが、今回つかうdcでは、複数回線使う場合は先頭に回線数を指定する必要があります。今回は3回線分用意するので3dcとします。 また、Software Kitと今回とでは磁気ディスクの種類が違うので、後から追加するファイルも別のものになります。 では、作成した設定ファイルを使ってカーネルを再構築します。
# rm *.o # mkconf < unixconf console at 60 clock at 100 clock at 104 parity at 114 tm at 224 hp at 254 dc at 300 dc at 310 dc at 320 # make as - -o l.o l.s as -o mch.o mch0.s mch.s cc -c c.c ld -o unix -X -i l.o mch.o c.o ../sys/LIB1 ../dev/LIB2 #
makeconfの出力でdcが3つ作られていることがわかります。 続けて、接続用の/dev/tty??を作っていきます。まず、c.cの内容を確認してdcのメジャー番号を調べます。
# cat c.c (略) dcopen, dcclose, dcread, dcwrite, dcioctl, nulldev, dc11, /* dc = 3 */
dcのメジャー番号はこの例では3です。ではこれでデバイスファイルを作っていきます。dcを3つ作ったので作るファイルの数も3つにします。
# cd /dev # /etc/mknod tty00 c 3 0 # /etc/mknod tty01 c 3 1 # /etc/mknod tty02 c 3 2 #
続けて/etc/ttysを編集してtty00~02を使用可能にします。
# cat /etc/ttys 14console 00tty00 ← 00tty01 ← この3行の先頭を00から13に変える 00tty02 ← 00tty03 00tty04 00tty05 (略) # ed /etc/ttys 266 2,4s/00/13/ ←2~4行目の先頭を13に書き換え w ←編集結果を書き出し 266 q ←ed終了 # cat /etc/ttys 14console 13tty00 13tty01 13tty02 00tty03 00tty04 00tty05 (略)
前回は12tty??としたのですが、DC11の場合は接続時に"line hangup"というエラーが出て接続できませんでした。13とするのが一番レスポンスが良いようです。
これで準備ができたので、カーネルをルートにコピーしていったん終わらせます。以前のカーネルはコピーして残しておきます。
# cp /unix /unix.old # cp /usr/sys/conf/unix / # sync;sync;sync # (Ctrl-E) Simulation stopped, PC: 002306 (MOV (SP)+,177776) sim> q Goodbye linux$
simhの起動ファイルを書き換えてdcが使えるようにします。dcは入力はdci、出力はdcoと別々のパラメータを使って設定していきます。
linux$ cat UV7.ini set cpu 11/45 set cpu 256k set rp0 RP04 att rp0 rp04-0.dsk set dci en ← dcを有効にする set dci lines=3 ← 回線数3 set dco 7b ← 出力時に先頭ビットをクリア(7bitに)する att dci 20023 ← 待ち受けポートの指定 boot rp0
dcはデフォルトでは無効になっているため、set dci enとしてデバイスを有効にしないと機能しません。set dco 7bを指定しないと時々文字化けするみたいです。この設定ファイルを使ってUNIX V7を起動します。
linux$ pdp11 UV7.ini PDP-11 simulator V3.9-0 Disabling XQ Listening on port 20023 (socket 5) boot Boot : hp(0,0)unix mem = 176384 # (Ctrl-D) RESTRICTED RIGHTS: USE, DUPLICATION, OR DISCLOSURE IS SUBJECT TO RESTRICTIONS STATED IN YOUR CONTRACT WITH WESTERN ELECTRIC COMPANY, INC. WED DEC 31 23:47:25 EST 1969 login: root Password: You have mail. #
無事起動したので外部から接続してみます。
うまく接続できました。
今回はここまで。
[関連記事]
- [simh-pdp11]UNIX V7からLinuxにメールを送ってみる
- [simh-pdp11]UNIX V7とLinuxでUUCP(2)
- [simh-pdp11]UNIX V7とLinuxでUUCP(1)
- [simh-pdp11]UNIX V7の日付まわりを修正する
- [simh-pdp11]UNIX V7に外部からTELNETできるようにする
- [simh-pdp11] UNIX V7をテープイメージからインストールする
- [simh-pdp11] Version 7 Unixをインストールする
- simhをインストールしてみる
ランキングに参加してみました。クリックしていただければ嬉しいです。
にほんブログ村 |
パソコン ブログランキングへ |
PR
Comment
プロフィール
HN:
zui
性別:
非公開
カテゴリー
最新記事
(09/28)
(09/03)
(08/26)
(07/23)
(05/24)
PR
忍者カウンター