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PCメモ
PC関係のメモ、気付いたこと。 simhとChromium OSをいじって遊んでいます。 Chromium OSのカスタムビルドを配布しています。(http://chromiumosde.gozaru.jp) twitter: @zui22904336 PGP fingerprint: 45FC 0E47 A68A FA06 02FE 2BEF B72C C6E6 F9FF 1C19
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2024/11/21 (Thu) 17:32
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2014/02/19 (Wed) 22:27
今回は前回インストールしたsimhを使って、Version 7 UNIX(以降UNIX V7)をインストールしてみます。

UNIX V7は現在ではフリーソフトになっているようで、だれでも自由に入手できます。

今回はSimhのサイトで公開されているSoftware Kitを使ってみます。これはインストール済みの仮想ディスクイメージなので、ダウンロードすればすぐ使えます。

ダウンロードURLは

http://simh.trailing-edge.com/kits/uv7swre.zip

です。ダウンロードしたら適当な場所に展開します。

linux$ unzip uv7swre.zip
linux$ ls
AncientUnix.pdf  README.txt  unix_v7_rl.dsk


このunix_v7_rl.dskがインストール済みの仮想磁気ディスクイメージですので、これを使って起動します。simhのpdp11エミュレータを起動して以下のように入力していきます。
linux$ pdp11

PDP-11 simulator V3.9-0
sim> set cpu 11/45  ← CPUの種類の指定
Disabling XQ
sim> set cpu 256k   ← CPUメモリサイズの指定
sim> set rl0 RL02   ← 装置名rl0の種類をRL02にする(RLはカートリッジ磁気ディスク)
sim> att rl0 unix_v7_rl.dsk ← 装置名rl0に仮想ディスクファイルunix_v7_rl.dskを割り当てる
sim> boot rl0     ← 装置名rl0からブートする
@

ここで打ち込むset, attなどのコマンドおよびrl0などのパラメータの説明は、
http://simh.trailing-edge.com/pdf/pdp11_doc.pdf
に書いてあります。

@が表示されたら、bootと入力します。
@boot
New Boot, known devices are hp ht rk rl rp tm vt 
:

: が表示されたら、ブートするカーネルの指定を行います。以下のように指定します。
: rl(0,0)rl2unix
mem = 177856
#

#のプロンプトはシングルユーザモードでUNIXが起動したことを表します。 ここで、磁気ディスクと磁気テープのデバイスファイルを作っておきます。
# cd /dev
# make rl
/etc/mknod rl0  b 8 0
/etc/mknod rl1  b 8 1
/etc/mknod rrl0 c 18 0
/etc/mknod rrl1 c 18 1
chmod go-rw rl0 rl1 rrl0 rrl1
# make tm
/etc/mknod mt0 b 3 0
/etc/mknod rmt0 c 12 0
/etc/mknod nrmt0 c 12 128
chmod go+w mt0 rmt0 nrmt0

/tmpがないので作っておきます。ないとmanコマンドがエラーになるようです。
# mkdir /tmp

さらにswapデバイスを作成し、カーネルを"unix"という名前でコピーします。これはpsコマンドを動かすのに必要なんだそうです。この作業は最初は抜けていました。ほかにも抜けていることがあるかもしれません。
# /etc/mknod swap b 8 0
# cp /rl2unix /unix
# (Ctrl-dを入力)

Ctrl-dを押すとシングルユーザモードが終わってマルチユーザモードに移行します。 ここでおなじみのloginプロンプトが出ますので、ユーザ名、パスワードともにrootでログインします。
Restricted rights: Use, duplication, or disclosure
is subject to restrictions stated in your contract with
Western Electric Company, Inc.
Thu Sep 22 05:49:30 EDT 1988

login: root
Password:
You have mail.
# 

これでめでたくUNIX V7が起動できました。

終了ですが、UNIX V7にはshutdownコマンドがありませんので以下のようにします。

# sync
# sync
# sync
# (Ctrl-E)← エミュレータを停止する
Simulation stopped, PC: 002306 (MOV (SP)+,177776)
sim> q  ← エミュレータを終了する
Goodbye
linux$ 

今回は起動時のエミュレータの設定を手動で打ち込みましたが、あらかじめ以下のようなファイルを作っておくと、次回以降、設定内容をpdp11エミュレータに自動で読み込ませることができます。
linux$ vi boot.ini

set cpu 11/45
set cpu 256k
set rl0 RL02
att rl0 unix_v7_rl.dsk
boot rl0

linux$ pdp11 boot.ini

PDP-11 simulator V3.9-0
Disabling XQ
@ ← ここでbootと打ち込むところから
New Boot, known devices are hp ht rk rl rp tm vt 
: rl(0,0)unix

カーネルをunixという名前でコピーしたので、2回目以降は上のようにrl(0,0)unixで起動できるようになります。 2回目以降はシングルユーザモードでは特にやることはありませんので、#が表示されたらすぐにCtrl-dを押してマルチユーザモードに移行すればOKです。
今回はここまで。
 
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