2014/02/19 (Wed) 22:27
今回は前回インストールしたsimhを使って、Version 7 UNIX(以降UNIX V7)をインストールしてみます。
UNIX V7は現在ではフリーソフトになっているようで、だれでも自由に入手できます。
今回はSimhのサイトで公開されているSoftware Kitを使ってみます。これはインストール済みの仮想ディスクイメージなので、ダウンロードすればすぐ使えます。
ダウンロードURLは
http://simh.trailing-edge.com/kits/uv7swre.zip
です。ダウンロードしたら適当な場所に展開します。
このunix_v7_rl.dskがインストール済みの仮想磁気ディスクイメージですので、これを使って起動します。simhのpdp11エミュレータを起動して以下のように入力していきます。
ここで打ち込むset, attなどのコマンドおよびrl0などのパラメータの説明は、
http://simh.trailing-edge.com/pdf/pdp11_doc.pdf
に書いてあります。
@が表示されたら、bootと入力します。
: が表示されたら、ブートするカーネルの指定を行います。以下のように指定します。
#のプロンプトはシングルユーザモードでUNIXが起動したことを表します。 ここで、磁気ディスクと磁気テープのデバイスファイルを作っておきます。
/tmpがないので作っておきます。ないとmanコマンドがエラーになるようです。
さらにswapデバイスを作成し、カーネルを"unix"という名前でコピーします。これはpsコマンドを動かすのに必要なんだそうです。この作業は最初は抜けていました。ほかにも抜けていることがあるかもしれません。
Ctrl-dを押すとシングルユーザモードが終わってマルチユーザモードに移行します。 ここでおなじみのloginプロンプトが出ますので、ユーザ名、パスワードともにrootでログインします。
これでめでたくUNIX V7が起動できました。
終了ですが、UNIX V7にはshutdownコマンドがありませんので以下のようにします。
今回は起動時のエミュレータの設定を手動で打ち込みましたが、あらかじめ以下のようなファイルを作っておくと、次回以降、設定内容をpdp11エミュレータに自動で読み込ませることができます。
カーネルをunixという名前でコピーしたので、2回目以降は上のようにrl(0,0)unixで起動できるようになります。 2回目以降はシングルユーザモードでは特にやることはありませんので、#が表示されたらすぐにCtrl-dを押してマルチユーザモードに移行すればOKです。
今回はここまで。
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UNIX V7は現在ではフリーソフトになっているようで、だれでも自由に入手できます。
今回はSimhのサイトで公開されているSoftware Kitを使ってみます。これはインストール済みの仮想ディスクイメージなので、ダウンロードすればすぐ使えます。
ダウンロードURLは
http://simh.trailing-edge.com/kits/uv7swre.zip
です。ダウンロードしたら適当な場所に展開します。
linux$ unzip uv7swre.zip linux$ ls AncientUnix.pdf README.txt unix_v7_rl.dsk
このunix_v7_rl.dskがインストール済みの仮想磁気ディスクイメージですので、これを使って起動します。simhのpdp11エミュレータを起動して以下のように入力していきます。
linux$ pdp11 PDP-11 simulator V3.9-0 sim> set cpu 11/45 ← CPUの種類の指定 Disabling XQ sim> set cpu 256k ← CPUメモリサイズの指定 sim> set rl0 RL02 ← 装置名rl0の種類をRL02にする(RLはカートリッジ磁気ディスク) sim> att rl0 unix_v7_rl.dsk ← 装置名rl0に仮想ディスクファイルunix_v7_rl.dskを割り当てる sim> boot rl0 ← 装置名rl0からブートする @
ここで打ち込むset, attなどのコマンドおよびrl0などのパラメータの説明は、
http://simh.trailing-edge.com/pdf/pdp11_doc.pdf
に書いてあります。
@が表示されたら、bootと入力します。
@boot New Boot, known devices are hp ht rk rl rp tm vt :
: が表示されたら、ブートするカーネルの指定を行います。以下のように指定します。
: rl(0,0)rl2unix mem = 177856 #
#のプロンプトはシングルユーザモードでUNIXが起動したことを表します。 ここで、磁気ディスクと磁気テープのデバイスファイルを作っておきます。
# cd /dev # make rl /etc/mknod rl0 b 8 0 /etc/mknod rl1 b 8 1 /etc/mknod rrl0 c 18 0 /etc/mknod rrl1 c 18 1 chmod go-rw rl0 rl1 rrl0 rrl1 # make tm /etc/mknod mt0 b 3 0 /etc/mknod rmt0 c 12 0 /etc/mknod nrmt0 c 12 128 chmod go+w mt0 rmt0 nrmt0
/tmpがないので作っておきます。ないとmanコマンドがエラーになるようです。
# mkdir /tmp
さらにswapデバイスを作成し、カーネルを"unix"という名前でコピーします。これはpsコマンドを動かすのに必要なんだそうです。この作業は最初は抜けていました。ほかにも抜けていることがあるかもしれません。
# /etc/mknod swap b 8 0 # cp /rl2unix /unix # (Ctrl-dを入力)
Ctrl-dを押すとシングルユーザモードが終わってマルチユーザモードに移行します。 ここでおなじみのloginプロンプトが出ますので、ユーザ名、パスワードともにrootでログインします。
Restricted rights: Use, duplication, or disclosure is subject to restrictions stated in your contract with Western Electric Company, Inc. Thu Sep 22 05:49:30 EDT 1988 login: root Password: You have mail. #
これでめでたくUNIX V7が起動できました。
終了ですが、UNIX V7にはshutdownコマンドがありませんので以下のようにします。
# sync # sync # sync # (Ctrl-E)← エミュレータを停止する Simulation stopped, PC: 002306 (MOV (SP)+,177776) sim> q ← エミュレータを終了する Goodbye linux$
今回は起動時のエミュレータの設定を手動で打ち込みましたが、あらかじめ以下のようなファイルを作っておくと、次回以降、設定内容をpdp11エミュレータに自動で読み込ませることができます。
linux$ vi boot.ini set cpu 11/45 set cpu 256k set rl0 RL02 att rl0 unix_v7_rl.dsk boot rl0 linux$ pdp11 boot.ini PDP-11 simulator V3.9-0 Disabling XQ @ ← ここでbootと打ち込むところから New Boot, known devices are hp ht rk rl rp tm vt : rl(0,0)unix
カーネルをunixという名前でコピーしたので、2回目以降は上のようにrl(0,0)unixで起動できるようになります。 2回目以降はシングルユーザモードでは特にやることはありませんので、#が表示されたらすぐにCtrl-dを押してマルチユーザモードに移行すればOKです。
今回はここまで。
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